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「省エネルギー住宅」への道 第2回目

アントニン レーモンド設計の旧井上邸、現在は高崎哲学堂として市民に親しまれている


省エネルギー住宅」への実現 庇(ひさし)について 




庇、くつろぎのの場所 サンルーム アントニン レーモンド現代の住宅は、屋根の出や庇がほとんど無くなっています。

 それは屋根の軒の出や庇が無ければ、経済コストも下がりまたモダンな住宅のイメージもあって定着したからにほかなりません。

 しかし、時代が変わり環境に負荷をかけない優れた遮光法という視点からするとその効用は大きいのです。

 日本の風土の最大の特色、高温多湿、夏暑く冬寒い厳しい気候を考えると、軒の出や庇は、夏の強い日射しを遮り、涼しい日陰をつくります。また南中高度が低くなる冬は太陽光を遮らず室内に取り入れる事ができます。



庇、ひさし 省エネ住宅 アントニン レーモンド 軒の出や庇が無住まいは強い日射しが部屋の中に入ります。
エアコンやその他の設備を使って、エネルギー消費して温度を下げたり上げたりしている現代の住まいは、今の時代にはそぐわないように思います。

 外観のことを言うなら、屋根の軒の深さ、庇の長さ、そして屋根勾配の工夫によって、いくらでも魅力的なデザイン的にもいい住宅をつくる事ができます。

 「屋根の軒の出」 や 「庇」 とエネルギー問題を真剣に考える時代になりました。

今回の写真は建築家 アントニン レーモンド が設計した高崎市に残されている住宅です。(高崎哲学堂、旧井上房一郎邸)
軒の出が1.2Mほど出ています。 軒下空間はとても魅力的で気持ちいいと思いませんか。


 軒下は縁側でもあり、サンルームでもあり、そして室内でもなく完全な外部でもない「グレーの空間」 として注目されています。



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