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家族の理想の住まいと間取り03

理想の間取り

横山彰人講演に行くと、「理想の間取りとは、どういう間取りですか?」とよく質問されます。
しかし残念ながら、どんな家族にもあてはまる理想のモデルなど、あるはずもありません。

本来、家族構成に始まって、夫婦それぞれがどんな環境で育ったか、どんな家族観や価値観を持っているのか、そして求めている暮らしのイメージによって、生活の仕方は変わります。従って、同じ家族構成であっても、ある家族にとっては理想の間取りが、別の家族にとってはそうでないケースも当然出てきます。

どの家族にもあてはまる理想の間取りなどありませんが、より家族らしくありたいと望んでいる家族にとって、住みやすい間取りには、生活動線や生活空間にいくつかの共通性があります。

一つは、極力家族の気配が感じられる、限りなく一室空間に近い間取り。必ずしも厳密に一室という意味ではなく、話ができたり、窓から灯を確かめられたり、微かな生活音が聞こえてきたり、つまり、姿が見えなくとも視覚や聴覚で知らず知らずに交わすコミュニケーションができる間取りです。

二つめは、家族団欒の場であるリビングルームやダイニングルームを住まいの核とし、ここを中心に、各部屋や浴室、洗面所といったサニタリー部分が立体交差のように枝分かれする生活動線を設定すること。これによって、リビングルームをテレビルームとするのではなく活性化させ、この中心点から家族がいつも視野の中に入るようにします。


リビングテレビを見る、新聞を読む、ゲームをする。さまざまな行為をリビングルームの空間で行うことができ、更にその場を通らないと各部屋へ行けないという工夫が必要です。

さらに、しつらえは、ソファーの四点セット一辺倒ではなく、今までの生活の延長として考え、座卓にしてみる、掘りゴタツにしてみるなど、家族にとって一番ふさわしい形を選択することも大切です。

例えばソファーにする場所でも、置き方は、対面型よりもL型に配置した方が部屋の広がりが出ますし、会話をする場合も、対面型より緊張感も少ないはずです。

こうした細かな積み重ねをしていけばいくほど、その家族にとっての理想の間取りに近づいていくのです。リビングルームという住まいの重心を明確にすることが、プランニングにおいて大事なことです。

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