HOME > コラムと特集 > 省エネ3回目庇2

コラムと特集住まいづくり house_making

123456789101112131415161718192021

「省エネルギー住宅」への道 第3回目

アントニン レーモンド設計の旧井上邸、現在は高崎哲学堂として市民に親しまれている


庇(ひさし)について2  日射コントロール 




庇、くつろぎのの場所 2前回も触れましたように、庇下の空間は「縁」と呼ばれるよう
に、日本の住宅の大きな特徴となっています。

外と内の空間を繋ぎ、外でも内でもないグレーの空間として日本の庭の自然と一体化しました。開放的な空間構成には不可欠な要素となっています。

従ってその効用を日射遮蔽だけで語ることはできませんが、日射を遮るにはどれだけの軒の出があれば良いでしょうか。

一般に南向きであれば庇の出は窓高の五分の一といいます。それだけの出があれば夏至の日は一日中ほとんど日が入りません。

また樹木やトレリス(垂直な格子状植物棚)、朝顔やヘチマで窓を覆うのは視覚的にも楽しく、80%の日射を遮る効果もあります。

夏は葉が茂って日を遮り、冬は枯れて日を導くことも期待できるのですから、自動の日射コントロール装置と言えなくはありません。




問い合わせ

横山彰人建築設計事務所
TEL 03-3348-2808
月~金 10:00~18:00まで
お気軽にご連絡下さい。
E-mailはこちらから